<相場の読み筋>8月6日

2019/8/6 7:32

 5日の米国株式は、NYダウが前週末比767.27ドル安の2万5717.74ドルと大幅に5日続落、ナスダック総合指数が同278.033ポイント安の7726.040ポイントと大幅に6日続落して取引を終了。下げ幅は、NYダウが1月3日の660.02ドル、ナスダック総合指数が5月13日の269.916ポイントを超え、今年最大となった。出来高概算は、ニューヨーク市場11億41万株、ナスダック市場が26億438万株。人民元が11年ぶりの安値を付け、米国の制裁に対する意図的な通貨安を容認したとの見方から、米中の一段の関係悪化が懸念された。世界的に景気の先行き警戒感が高まるなか、中国商務省が米農産品の購入を一時停止したと発表。米中貿易交渉への不透明感が高まり、リスク回避姿勢の強まりから、NYダウは一時960ドルを超える下げをみせる場面もあった。NYダウ採用の全30銘柄が下落し、アップルやビザ、IBMなどが値下がり率の上位に入っている。

 6日の東京株式は続落後、下値を探る展開となりそう。現地5日の米国株式の大幅な下落を受け、シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、5日の大阪取引所終値比350円安の2万240円だった。朝方から株価指数先物を中心に売りが先行するとみられる。また、米財務省は、中国を為替操作国に認定した。米中対立への警戒感が高まり、リスク回避姿勢が強まりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の半ば(5日終値は105円94-95銭)と円高に傾く一方、ユーロ・円が1ユーロ=118円台の半ば(同117円91-95銭)と円安に振れている。対ドルでの円高進行を警戒し、輸出関連銘柄には重しとなりそう。5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINE<3938.T>、武田薬<4502.T>、ファナック<6954.T>などを中心に、5日の東京終値に比べ全面安だった。

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