来週の東京外国為替市場見通し=FOMC議事録や米中閣僚級貿易交渉に警戒
予想レンジ:1ドル=105円60銭-108円50銭
9月30-10月4日のドル・円は週後半にかけて下落した。週初9月30日は、日中株式が軟調に推移する中、リスクオフから上値の重い展開となった。1日は、弱い米9月ISM(米供給管理協会)製造業景気指数を受け米金低下すると、ドル売り優勢となった。2日もドル売り・円買いの流れが継続。弱い米9月ADP雇用統計の結果を受け米国株が急落、リスクオフの動きが強まった。3日は、米9月ISM非製造業景気指数が3年ぶりの低水準となるなど、米景気の先行き不透明感が強まると、ドル・円は一段安となった。週末4日は、米9月雇用統計の発表を前に様子見姿勢が強まり、小動きとなっている。
目先は、米9月雇用統計の結果が注目される。米中貿易摩擦の影響が米経済にも影響を及ぼしている可能性が指摘されており、弱い指標となり米景気の先行き不透明感が一層強まれば、ドルは売られやすくなる。もっとも、景気先行き不透明感が強まれば、米追加利下げ観測が強まる側面もあり、リスクオフムード一色となるかは微妙なところだろう。
週明けは9日に9月17-18日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表される。同会合では0.25%の利下げが決定され、当面の利下げ打ち止めが示唆されたが、市場で強まる追加利下げ観測を後押しする内容となるかに注目が集まる。
10日には米中閣僚級貿易協議が行われる予定。9月に開催された次官級協議の結果を踏まえてのものだが、暫定合意は楽観視しづらい状況。交渉に進展がない場合は貿易摩擦の激化が警戒されることから注意したい。
ドル・円の上値メドは、直近9月の高値108円台半ば近辺。下値メドは8月の安値105円60銭近辺とする。
提供:モーニングスター社
関連記事
-
<話題>サイレント期間中は日銀短観を参考に
2019/10/4 17:24
今週(9月30日-10月4日)は、1日の寄り前に日銀が9月調査(回答期間は8月27日-9月30日)の短観(全国企業短期経済観測調査)を発表。大企業製造業における、景況感が良いと答えた企業の割合から悪・・・…続き
-
来週の日本株の読み筋=神経質な展開か、米雇用統計通過後は米中協議が焦点に
来週(7-11日)の東京株式市場は、神経質な展開か。米経済指標の悪化が続くなか、4日(日本時間午後9時半)には注目の米9月雇用統計が発表される。低調な結果となれば、米景気の減速懸念が強まる一方、追加・・・…続き
速報ニュース
-
今晩のNY株の読み筋=4月ミシガン大学消費者信頼感指数に注目
6時間前
-
225オプション・コール(期近・4月26日・権利行使価格3万8500円)
7時間前
-
225オプション・プット(期近・4月26日・権利行使価格3万7000円)
7時間前
-
7時間前
-
7時間前
-
7時間前
-
来週の東京外国為替市場見通し=FOMC、雇用統計と重要経済イベント集中
7時間前
-
7時間前
-
26日のPTS注目ポイント=さくら、SCSK、タムロン、日本リビングなど
8時間前
-
8時間前