<相場の読み筋>10月10日

2019/10/10 7:33

 9日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比181.97ドル高の2万6346.01ドル、ナスダック総合指数が同79.965ポイント高の7903.743ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が6億5888万株、ナスダック市場が15億5102万株だった。米ブルームバーグ通信社は9日、米中の貿易協議に関し、関係者の話として「中国は、トランプ米大統領が10月と12月に予定する追加関税を含めこれ以上の関税を課さなければ、限定的な合意を受け入れる」と報道。不安視されていた両国の貿易協議が進展するとの期待感が再び高まり、買いにつながった。NYダウ採用銘柄では、マイクロソフトやインテル、ビザなどが値上がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は、反発後もしっかりした展開か。きのう9日に下げ渋りの動きをみせていたことや、現地9日の米国株式が反発した動きを受け、買い優勢のスタートとなりそう。旭化成<3407.T>の吉野彰・名誉フェローが、リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞したことから、同社株を始めとしたリチウムイオン電池関連銘柄に物色の矛先が向かう場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の半ば(9日終値は107円21-22銭)、ユーロ・円が1ユーロ=117円台の後半(同117円70-74銭)で、落ち着いた動きをみせている。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、旭化成<3407.T>、パナソニック<6752.T>、TDK<6762.T>などが、9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比130円高の2万1570円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ