<米国株情報>J&J、「リスペリドン」の副作用めぐる裁判で約8600億円の賠償金支払い命令

株式

2019/10/10 10:29

 フィラデルフィア民事訴訟裁判所は8日、日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ>の抗精神病薬「リスペリドン」の副作用をめぐる問題で、原告男性に80億ドル(約8600億円)の損害賠償金を支払うよう命じた。米経済専門チャンネルCNBC(電子版)などが伝えた。

 ペンシルベニア州内ではリスペリドンを巡る民事訴訟は数千件も起きているが、損害賠償金の支払い命令はこの裁判は初めてとなる。ただ、今回の訴訟では当初、68万ドルの賠償金が言い渡されており、その後、80億ドルに引き上げられたことから、訴訟の適正手続きに違反するため、賠償金額は減額される可能性が高い。

 同薬は1993年にFDA(米食品医薬品局)から統合失調症や躁鬱状態となる双極性障害の成人男性向け治療薬として認可された。しかし、原告男性は2003年、9歳のときに同薬を処方され、服用するうちに胸部が大きくなったとしており、J&Jがリスペリドンの副作用を警告せず、適用対象外の未成年者に販売したと主張していた。

 J&Jの株価は8日、0.99%安の131.84ドルと下落し、翌9日も1.99%安の129.22ドルと下げが加速している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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