日経平均は83円高と反発、日銀総裁の会見を控え積極的な売買は限られもみ合い=31日後場
31日の日経平均株価は、前日比83円92銭高の2万2927円04銭と反発して取引を終了。朝方から、現地30日の米国株高や、きのう30日に8日ぶりに調整した反動などから買いが先行。午前9時41分に、同145円68銭高の2万2988円80銭を付けた。ただ、心理的なフシ目の2万3000円に再度接近したことで、戻り待ちの売りが優勢となったもよう。午後零時30分すぎに、日銀は金融政策の現状維持を発表。手掛かり材料難のなか、引け後には黒田日銀総裁の記者会見を控えることから、積極的な売買は限られもみ合いが続いた。為替市場は、ドル・円相場が1ドル=108円60銭台(30日終値は108円85-86銭)と、朝方に円高方向に振れた後は小動きで推移した。東証1部の出来高は14億6215万株、売買代金は2兆7120億円。騰落銘柄数は値上がり935銘柄、値下がり1145銘柄、変わらず75銘柄だった。
市場では「個別決算の内容を織り込みながら、2万3000円台を窺うための足場作り展開が続きそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株が上昇。NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株、国際帝石<1605.T>の鉱業株も堅調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、武田薬<4502.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株も上げた。東証業種別指数は、16業種が上昇、17業種が下落した。
個別では、Minori<3822.T>(監理)、ぐるなび<2440.T>、いであ<9768.T>、ティーガイア<3738.T>、タケエイ<2151.T>などが上昇。半面、三桜工<6584.T>、タダノ<6395.T>、サイバー<4751.T>、ハリマ化成G<4410.T>、ソフトブレーン<4779.T>などが下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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