ケイブの株価回復急ピッチ―新たな収益源の開拓進む

株式

2019/11/12 16:34

 ケイブ<3760.T>が急回復している。

 8月15日に年初来安値632円を付けた後に急伸し、直近では1200円近辺の推移となっており、約3カ月で株価はほぼ倍化した。業績面の回復期待が背景にあるとみられる。

 同社はスマートフォン向けを中心としたゲーム開発を手掛ける。主力の「ゴシックは魔法乙女 ~さっさと契約しなさい~」はサービス開始から4年以上が経過しており、売上高は減少傾向にある。そのため、新ゲーム投入に注力するが、なかなか次のヒット作を出すことは難しい状況だ。こうしたことから、同社の19年5月期決算は減収減益で、単体営業損失は6億9600万円(前々期実績6900万円の損失)となった。

 一方、今期に入って不採算ゲームのサービスを終了したことで、第1四半期(6-8月)決算は売上高3億5400万円(前年同期比38.7%減)、営業損失7300万円(前年同期実績2億4600万円の損失)で損失幅が減少した。通期業績予想は非開示。

 さらに、9月に大手エンターテインメント会社とアプリサイト開発契約を締結した。ゲームでヒット作を出すことは難しいものの、新しい収益源の開拓に努めている点に注目だ。

 12日の終値は、前日比29円安の1148円。

提供:モーニングスター社

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