<相場の読み筋>12月5日

2019/12/5 7:33

 4日の米国株式は、4日ぶりに反発した。NYダウが前日比146.97ドル高の2万7649.78ドル、ナスダック総合指数が同46.029ポイント高の8566.672ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億3438万株、ナスダック市場が20億6639万株だった。米ブルームバーグ通信社は4日、米中両政府が発動済の関税について、撤回範囲をめぐり合意に近づいていると報道。交渉が難航しているとの見方が後退したことや、NYダウが終値ベースで直近3営業日の間に660ドルを超える下げを演じていたこともあり、反発する動きとなった。NYダウ採用銘柄では、JPモルガンやゴールドマン・サックス、ジョンソン・アンド・ジョンソンなどが値上がり率の上位に入っている。

 5日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価は、直近2営業日で400円近い下げを演じていたことから、自律反発狙いの買いが先行しそうだ。現地4日の米国株式が反発した動きも追い風となりそう。ただ、買い材料に乏しいことや、25日移動平均線(4日時点で2万3255円)から上の水準では、戻り待ちの売りが控えているとみられ、上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(4日終値は108円47-48銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の半ば(同120円15-19銭)とやや円安方向に振れている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、キーエンス<6861.T>、ファナック<6954.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比240円高の2万3340円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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