日経平均は48円安と3日続落、再度プラス圏入りの場面も買い続かず、週末要因などで様子見=20日後場

 20日後場の日経平均株価は前日比48円22銭安の2万3816円63銭と3日続落。朝方は、19日の米主要3株価指数が最高値を更新した流れを受け、買いが先行したが、一巡後は利益確定売りが優勢となり、下げに転じた。円強含みも重しとなり、前場後半には2万3746円63銭(前日比118円22銭安)まで下落する場面があった。その後は、株価指数先物買いを交えて下げ渋った。昼休みの時間帯に中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が強含んだこともあり、後場早々には再びプラス圏入りした。ただ、買いは続かず、大引けにかけては弱含んだ。週末要因に加え、海外投資家のクリスマス休暇入りをにらみ、様子見気分となった。

 東証1部の出来高は13億1949万株、売買代金は2兆3923億円。騰落銘柄数は値上がり1139銘柄、値下がり905銘柄、変わらず114銘柄。

 市場からは「今週の日足は右肩下がりの陰線並びだが、抵抗力もみせている。利益確定売りが出る一方、年末高を期待した買いも入っているのだろう。来週は出来高が細り、中小型株でお茶を濁すといったところか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、アステラス薬<4503.T>、武田薬<4502.T>などの医薬品株が軟調。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>などの輸送用機器株や、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も売られた。東電力HD<9501.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株や、任天堂<7974.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株も安い。

 半面、マルハニチロ<1333.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株が堅調。国際帝石<1605.T>などの鉱業株や、川崎汽<9107.T>、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も高い。商船三井<9104.T>などの海運株も買われた。

 個別では、オルトプラス<3672.T>、アルバック<6728.T>、ボルテージ<3639.T>、ウイルプラス<3538.T>、トーホー<8142.T>などの下げが目立った。半面、ツナグGHD<6551.T>が一時ストップ高となり、板硝子<5202.T>、ベネフィット<3934.T>、DLE<3686.T>、昭電線HD<5805.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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