日経平均は174円高と3日続伸、1カ月ぶり2万4000円台を回復=14日後場
14日後場の日経平均株価は前週末比174円60銭高の2万4025円17銭と3営業日続伸。終値で2万4000円台回復は19年12月17日以来約1カ月ぶりとなる。朝方は、米中関係の改善期待を背景に13日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、一時2万4059円86銭(前週末比209円29銭高)まで値を上げた。その後は利益確定売りに伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く、大引けにかけて高値圏で推移した。
東証1部の出来高は12億3406万株、売買代金は2兆3629億円。騰落銘柄数は値上がり860銘柄、値下がり1216銘柄、変わらず83銘柄。
市場からは「強い動きだが、視野に入った18年10月2日のバブル崩壊後高値2万4270円(終値)を抜くには新たな材料が必要だろう。あとは、決算を見てから考えるといったところか」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が上昇。ソニー<6758.T>、東エレク<8035.T>などの電機株や、ソフバンG<9984.T>、NTTドコモ<9437.T>などの情報通信株も堅調。信越化<4063.T>、日産化学<4021.T>などの化学株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も高い。キリンHD<2503.T>、山崎パン<2212.T>などの食料品株も買われた。
半面、JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、国際帝石<1605.T>などの鉱業株が軟調。王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株や、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も安い。
個別では、BBT<2464.T>、UNEXTH<9418.T>、トランザク<7818.T>がストップ高となり、ベクトル<6058.T>(前場に一時ストップ高)、竹内製作<6432.T>、enish<3667.T>などの上げも目立った。半面、良品計画<7453.T>がストップ安となり、イオンファン<4343.T>、アークス<9948.T>、吉野家HD<9861.T>、キリン堂HD<3194.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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