日経平均は108円安と4日ぶり反落、時間外の米株先物安なども重し、売り一巡後の戻り鈍い=15日後場
15日後場の日経平均株価は前日比108円59銭安の2万3916円58銭と4営業日ぶりに反落。朝方は、利益確定売りが先行した。米政府が中国に課している制裁関税(前年9月発動分以外)は大統領選後まで維持される可能性が高いと報じられ、投資家心理の後退につながった。円伸び悩みで持ち直す場面もあったが、戻りは限られ、その後は再度軟化し、後場前半には一時2万3875円82銭(前日比149円35銭安)まで下押した。時間外取引の米株価指数先物安や、アジア株安も重しとして意識された。一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍かった。
東証1部の出来高は11億2253万株、売買代金は2兆168億円。騰落銘柄数は値上がり781銘柄、値下がり1256銘柄、変わらず122銘柄。
市場からは「米現地15日に米中両国は貿易協議『第1段階の合意』の署名を行うが、いったん材料出尽くしの可能性がある。中国の出方次第で新たな進展も期待されるが、現状では長引きそうだ。ただ、押し目買い、戻り売りの流れに変わりはない」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>などの電機株や、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も値を下げた。ダイキン<6367.T>、IHI<7013.T>などの機械株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も売られた。
半面、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株や、日本製鉄<5401.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株が引き締まった。
個別では、コーセーRE<3246.T>、古野電気<6814.T>、Gunosy<6047.T>、ヨシムラFH<2884.T>、日本国土開発<1887.T>などの下げが目立った。半面、ベイカレント<6532.T>、セラク<6199.T>がストップ高となり、Jリース<7187.T>、クリレスHD<3387.T>、エスプール<2471.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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