<相場の読み筋>2月10日
2020/2/10 7:33
前週末7日の米国株式は、5日ぶりに反落した。NYダウが前日比277.26ドル安の2万9102.51ドル、ナスダック総合指数が同51.641ポイント安の9520.513ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億5987万株、ナスダック市場が23億4102万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)は7日、金融政策報告書において、中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎感染は「景気見通しへの新たなリスク」と警戒感を表明。前日までの楽観的な見方が後退し、週末要因もあり売りが優勢となった。注目された米1月雇用統計は、季節調整済みの非農業分野の雇用者数が、前月比22万5000人増と市場予想平均の同16万5000人増を上回ったが、反応は限られた。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやダウ(旧ダウ・デュポン)、3M(スリーエム)などが値下がり率の上位に入っている。
10日の東京株式は、軟調な展開となりそう。前週末7日の日経平均株価は上値の重い展開となっていたことや、同7日の米国株式市場で、NYダウ、ナスダック総合指数がともに下落したこともあり、売りが先行するとみられる。中国で新型肺炎の流行の行方が不透明のなか、現地企業の操業開始時期が見通しづらく、業績への影響を警戒する動きが強まることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(前週末7日終値は109円92-93銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円前後(同120円54-58銭)と円高方向に振れている。円高が重しとして意識される場面もありそう。前週末7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、コマツ<6301.T>、ソニー<6758.T>などが、7日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比165円安の2万3665円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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