<相場の読み筋>2月28日

2020/2/28 7:32

 27日の米国株式は、NYダウが前日比1190.95ドル安の2万5766.64ドルと大幅に6日続落、ナスダック総合指数が同414.295ポイント安の8566.480ポイントと急反落して取引を終了。NYダウは18年2月5日(1175.21ドル)の下げ幅を超え、過去最大となった。出来高概算は、ニューヨーク市場が17億6198万株、ナスダック市場が46億6425万株だった。引き続き、新型肺炎の流行拡大が警戒されるなか、アジアや欧州での株価下落を受け、リスク回避姿勢が強まった。景気後退が懸念され、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が大幅に5日続落したことも重しとなった。NYダウ採用銘柄は、30銘柄のうち29銘柄が下落。マイクロソフトやダウ(旧ダウ・デュポン)、アップルなどが値下がり率の上位となった一方、3M(スリーエム)が上昇した。

 28日の東京株式は続落後、下値模索の展開となりそうだ。現地27日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所終値比625円安の2万1225円だった。株価指数先物を中心に同清算値にサヤ寄せする動きが先行するとみられる。売り一巡後は、今後の展開を見極めたいとして、手控えムードが広がりそうだ。連日の株価の下落で、信用取引での保証金の追加請求を避けるため、買いポジションを処分する動きも想定され、売り圧力が強まる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(27日終値は110円10-11銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の半ば(同120円23-27銭)と小動き。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、ファナック<6954.T>、村田製<6981.T>などを中心に、27日の東京終値に比べ全面安だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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