<相場の読み筋>3月16日

2020/3/16 7:33

 前週末13日の米国株式は、3日ぶりに大幅反発した。NYダウが前日比1985.00ドル高の2万3185.62ドル、ナスダック総合指数が同673.073ポイント高の7874.875ポイントで取引を終了。NYダウは、2日に記録した過去最大上げ幅(1293.96ドル)を更新した。出来高概算は、ニューヨーク市場が20億5979万株、ナスダック市場が45億6738万株だった。前日に急落した反動から、買い戻しの動きが先行。午後に入り、トランプ米大統領が新型コロナウイルス流行への対応として国家非常事態を宣言。発生の影響を受けた人を支援するために最大500億ドル(約5兆3500億円)を投入することを明らかにした。これにより、景気や感染への対策が進むとの見方が台頭、上げ幅を拡大した。NYダウ採用の全30銘柄が上昇し、値上がり率上位にはインテルやアメリカン・エキスプレス、JPモルガンなどが入っている。

 16日の東京株式は、荒い値動きとなりそう。前週末13日の米国株式は大幅に反発したことから、買い先行が期待される。ただ、FRB(米連邦準備制度理事会)は現地15日、臨時のFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催し、政策金利を1.0%引き下げ、年0.00-0.25%にすることを決定した。日米金利差の縮小を受け、為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半で推移し、前週末13日のNY市場終値108円前後(前週末13日終値は105円83-85銭)から大幅に円高方向に振れている。時間外取引で米株価指数先物が急落していることから、下値を試す場面も想定される。前週末13日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、ファーストリテ<9983.T>、ソフバンG<9984.T>などを中心に、13日の東京終値に比べ全面高。13日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所終値比1140円高1万7930円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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