<相場の読み筋>3月19日

2020/3/19 7:36

 18日の米国株式は、大幅反落した。NYダウが前日比1338.46ドル安の1万9898.92ドル、ナスダック総合指数が同344.938ポイント安の6989.844ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が19億3075万株、ナスダック市場が49億2080万株だった。NYダウが終値ベースで2万ドルのフシ目を割り込むのは、17年2月2日(1万9884.91ドル)以来、約3年1カ月ぶり。前日に大幅反発していた反動や、新型コロナウイルスの流行拡大懸念もあり、売りが先行。NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が急落したことも重なり、S&P500指数が基準値(7%)を超える下落をみせ、現在の制度となって4回目となるサーキットブレーカー(売買の一時停止措置)が発動された。NYダウ採用銘柄では、シェブロンやボーイング、トラベラーズなどが、値下がり率の上位に入っている。

 19日の東京株式は、軟調な動きが続きそうだ。きのう18日の軟地合いや、現地18日の米国株式が大幅に反落したことなどから、売りが先行しそうだ。不安定な展開が継続することが見込まれるなか、時間外取引での米株価指数先物の動きを意識する場面が続きそうだ。また、あすからの3連休を前に、ポジション調整の売買が活発化することも予想され、注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(18日終値は107円41-43銭)、ユーロ・円が1ユーロ=118円前後(同117円82-86銭)と円安方向に振れている。18日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ZHD<4689.T>、ソフバンG<9984.T>などが、18日の東京終値に比べ安い。18日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、18日の大阪取引所終値比20円高の1万6530円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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