<相場の読み筋>4月2日

2020/4/2 7:44

 4月1日の米国株式は、大幅続落した。NYダウが前日比973.65ドル安の2万943.51ドル、ナスダック総合指数が同339.516ポイント安の7360.582ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が12億9952万株、ナスダック市場が35億7413万株だった。米ジョンズ・ホプキンス大学の調査で、米国の新型コロナウイルスの感染者数が20万人を突破。感染者の増加傾向が続くなか、経済への影響を警戒する動きが強まり、リスク回避姿勢が強まった。3月ADP雇用統計では、非農業部門の雇用者数が季節調整済みで2万7000人減となり、市場予想平均の15万人減よりも良好だったが、反応は限られた。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやアメリカン・エキスプレス、ダウ(旧ダウ・デュポン)などが値下がり率の上位に入っている。

 2日の東京株式は、下値模索の展開となりそう。きのう1日の軟地合いや、現地1日の欧米株式が下落した動きを受け、売り先行のスタートとなろう。国内でも新型コロナウイルスの感染者数の拡大が続くなか「東京の都市封鎖(ロックダウン)を警戒」(中堅証券)し、買い注文が控えられることも想定され、下げ幅を拡大する場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(1日終値は107円64-67銭)、ユーロ・円が1ユーロ=117円台の前半(同117円98銭-118円02銭)と円高方向に振れていることも重しとなりそう。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、TDK<6762.T>、ファナック<6954.T>などが、1日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日大阪取引所終値比235円安の1万7585円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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