<新興国eye>前週のインド株、欧米の規制緩和や新型コロナ治療薬期待で反発=BRICs市況

新興国

2020/5/7 9:20

 前週(4月27-30日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の30日終値は前日比3.05%高の3万3717.62、週間ベースでも24日終値比7.63%高となり、大きく反発した。週末5月1日は「マハラシュトラ・デー」の祝日で休場だった。

 週明け4月27日は指数が反発して始まり、30日まで4連騰した。

 週前半は、欧州各国や米国の一部の州が新型コロナ危機対策の外出制限の解除などロックダウン(都市封鎖)を緩和し始めたことを好感し、海外市場が堅調となったことや、インド政府による第2弾の景気対策への期待感が広がった。その後も金融大手インダスインド銀行が好調な四半期決算を受けて10%高と急伸し、指数の上げを主導した。

 週後半は、アジア市場が堅調な動きとなったことが好感されたほか、原油先物価格の回復や欧米のロックダウン緩和による世界景気の早期回復期待で買い優勢となった。その後も米バイオ医薬品大手ギリアド・サイエンシズのエボラ出血熱治療薬「レムデシビル」が新型コロナ治療薬として有効という治験結果が発表されたことや、インドのジェネリック(後発医薬品)大手グレンマーク・ファーマシューティカルズが新型コロナ治療薬として抗ウイルス薬「ファビピラビル(アビガン)」の治験開始の承認を得たことも買い材料となった。

 今週(4-8日)のインド市場は、新型コロナウイルス感染拡大やコロナ規制緩和の動向、政府の追加景気刺激策、原油先物価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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