<相場の読み筋>5月15日

2020/5/15 7:41

 14日の米国株式は、NYダウが前日比377.37ドル高の2万3625.34ドルと4日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同80.554ポイント高の8943.721ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が10億6399万株、ナスダック市場が39億5271万株だった。週間の新規失業保険申請件数が、298万1000件と市場予想平均の250万件よりも悪化。NYダウは一時450ドルを超える下げをみせる場面がみられた。売り一巡後は、直近3営業日で1080ドルを超える下げとなっていたこともあり、自律反発狙いの買いが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、アメリカン・エキスプレス<AXP>やユナイテッドヘルス<UNH>、シスコ・システムズ<CSCO>などが値上がり率の上位に入っている。

 15日の東京株式は反発後、堅調な展開となりそう。現地14日の米国株式が上昇した動きを受け、買い先行のスタートになるとみられる。政府は14日、新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言を39県で解除すると発表。安倍晋三首相は、第2次補正予算を編成する方針を示しており、経済活動の正常化への期待感が相場を支えそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(14日終値は106円86-87銭)、ユーロ・円が1ユーロ=115円台の後半(同115円45-49銭)と、円安方向にあることも意識されそうだ。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、オムロン<6645.T>、アドバンテス<6857.T>、キヤノン<7751.T>などが、14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所終値比280円高の2万60円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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