エルテス、M&Aや地方での顧客増で事業拡大図る

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2020/5/18 16:46

 エルテス<3967.T>の21年3月期の連結業績は売上高21億円(前期比6.9%増)、営業利益5000万円(同73.2%減)を見込む。広告宣伝活動による認知度の向上や新プラットフォーム構築によるサービス改善、新規事業の開発など積極的な投資を図るため、減益となる見通し。

 菅原貴弘代表取締役は今後の施策について、動画配信された決算説明会で、「ほぼ無借金経営にあることから、今期はM&A(企業の合併・買収)により規模の拡大を図る」と述べた。また、新型コロナウイルス感染症の拡大によるリモートワークの広がりなどを受け、ソーシャルメディア上のリスクに対してリスクモニタリングサービスなどの新しいニーズが発生しているといい、こうしたニーズを取り込んでいくとした。さらに、新型コロナの影響が懸念されるなかでの経済活動の再開に対応するべく、サーモグラフィーを用いた従業員感染リスク管理プラットフォームなども提供する方針。オンライン営業の重要性が増すなかで、中小企業が風評の影響を受けやすく、オンライン営業を進めにくい傾向にあるため、地方市場を含めた顧客層の拡大に努める。

 20年3月期の連結業績は、売上高19億6300万円(前期比18.6%増)、営業利益1億8600万円(同4.8倍)と急成長した。デジタルリスク事業における顧客層の拡大に加え、19年9月に子会社化した風評被害対策を行うエフエーアイが収益を押し上げた。

 18日終値は48円高の1530円。

提供:モーニングスター社

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