<米国株情報>ハーツ、米連邦破産法第11条の適用を申請―新型コロナでレンタカー需要減退

株式

2020/5/25 10:38

 米レンタカー2位のハーツ・グローバル・ホールディングス<HTZ>は22日、連邦破産裁判所に対し、日本の民事再生法にあたる連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請した。新型コロナウイルス感染症の拡大による移動制限によりレンタ―カー需要が減退し、業績が悪化。債務返済や運転資金の確保が困難になった。

 ハーツは今後、債権者から債務減額を取り付けた上で、経営再建を目指す。同社は、「財務内容を改善し、将来の世界経済と旅行需要の回復に向けて、ベストな状態とする」とした。

 同社は新型コロナによる業績悪化を受け、米国の従業員3万8000人のうち、1万2000人の従業員を解雇し、さらに4000人を一時帰休させる一方で、自動車の購入も90%削減するなど、不要不急の支出を停止していた。ただ、5月11日にSEC(米証券取引委員会)に提出した報告書では、ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)に懸念を示し、CEO(最高経営責任者)の交代などで破産に向けた準備に取り掛かっていた。

 ハーツの株価は22日、チャプター11を適用申請するとの事前報道もあって日中取引で前日比7.49%安の2.84ドルと急落。申請が明らかになったあとの時間外取引では日中終値比35.92%安の1.82ドルと暴落した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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