<相場の読み筋>6月4日

2020/6/4 7:41

 3日の米国株式は、NYダウが前日比527.24ドル高の2万6269.89ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同74.536ポイント高の9682.911ポイントと4日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億8876万株、ナスダック市場が46億2741万株だった。米5月ADP雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比276万人減となり、市場予想平均の900万人減よりも少なく、米5月ISM非製造業景況指数は45.4と、市場予想平均の44.4を上回った。足元での堅調な経済指標を好感し、買い優勢の展開となった。NYダウは終値ベースで、3月5日(2万6121.28ドル)以来、約3カ月ぶりに2万6000ドルを回復した。同指数の採用銘柄では、ボーイング<BA>やレイセオン・テクノロジーズ(旧ユナイテッド・テクノロジーズ)<RTX>、アメリカン・エキスプレス<AXP>などが、値上がり率の上位に入っている。

 4日の東京株式は続伸後、上値を試す場面もありそう。足元で堅調な地合いが続くなか、現地3日の欧米株式が上昇した動きなども追い風に、買い先行のスタートとなろう。投資家心理が強きに傾くなか、日経平均株価は、心理的なフシ目となる2万3000円を意識する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(3日終値は108円74-75銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の前半(同121円95-99銭)と円安方向に振れている。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キーエンス<6861.T>、ソニー<6758.T>、日産自<7201.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比185円高の2万2915円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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