阪和興業が4日ぶり反発、野村証は「Buy」・目標株価2690円に引き上げ

株式

2020/6/12 16:38

 阪和興業<8078.T>が4日ぶりに反発。野村証券では11日付で、投資判断を「Neutral」(中立)から「Buy」(買い)に、目標株価を2120円から2690円に、それぞれ引き上げている。

 業績を見る上で最大の懸念要因であった南アフリカのフェロクロム事業について、20年3月期の減損会計とその後のフェロクロム価格の底入れにより、当面は損益面で新たな損失計上の可能性は低いと判断し、21年3月期以降の連結1株利益予想を上方修正するとしている。また、中国の鋼材価格の底入れや非鉄の価格の反転も業績にもプラスに寄与するとみており、コロナ禍でも大幅な業況悪化は回避されるとみているという。フェロクロム事業の業績悪化懸念が株式市場で後退していけば、中期成長力が再評価される可能性が高く、投資魅力が大きくなったと判断したとしている。

 目標株価2690円は、サマンコールの損益安定化により、これまでのPBR評価からPERの評価に変更し、22年3月期予想基準連結1株利益に対するPER約9.5倍で算出されている。同証券では連結経常利益について、21年3月期155億円(前期は126億円の赤字、従来130億円、会社側計画は非開示)、22年3月期180億円(従来170億円)、23年3月期205億円と試算している。

 12日の終値は、前日比40円高の1965円。

提供:モーニングスター社

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