日経平均は274円安と大幅続落、弱い動きのなか見送りムードも広がったもよう=25日後場

 25日の日経平均株価は、前日比274円53銭安の2万2259円79銭と大幅続落して取引を終了した。朝方から売りが先行し、株価指数先物に断続的な売りが出たことや、時間外取引で米株価指数先物が下落していることもあり、午前11時14分には同369円18銭安の2万2165円14銭を付けた。後場は、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待が支えとなり、買い優勢で取引を開始したものの、買いの勢いが続かなかった。弱い動きのなか、見送りムードも広がったようだ。為替市場では、ドル・円が1ドル=107円15銭前後(24日終値は106円59-61銭)で、小動きだった。東証1部の出来高は13億537万株、売買代金は2兆2608億円。騰落銘柄数は値上がり442銘柄、値下がり1661銘柄、変わらず64銘柄だった。

 市場では「24日にIMF(国際通貨基金)が20年の世界経済見通しで、年成長率をマイナス4.9%と4月時点のマイナス3.0%から引き下げ、経済の回復は従来の予想よりも緩やかになるとしたことで楽観的な見方が後退、株安につながった」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株が下落。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も安い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も下げている。東証業種別指数は、32業種が下落、精密機器1業種が上昇した。

 個別では、新田ゼラチン<4977.T>、アイオデタ<6916.T>、HIS<9603.T>、オーケストラ<6533.T>、三井E&SH<7003.T>などが下落。半面、東鉄鋼<5445.T>、カナミックN<3939.T>、オリンパス<7733.T>、オハラ<5218.T>、三桜工<6584.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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