NEC、AI技術を活用し海水や前処理を施した堆積物からマイクロプラスチックを計測するシステムを開発

株式

2020/7/3 16:47

 NEC<6701.T>は3日、JAMSTEC(海洋研究開発機構)とともに、海洋プラスチックごみの動態や環境への影響を評価するためのマイクロプラスチック計測手法の高度化に向け、AI(人工知能)による画像認識技術を活用して高速かつ自動的に海水や前処理を施した堆積物からマイクロプラスチックを計測するシステムを開発したと発表した。

 今回同社は、マイクロプラスチックを高速かつ高精度に検出・分類する仕組みを開発した。JAMSTECのこれまでの研究開発の知見を活かし、海水や前処理をした堆積物など試料中のマイクロプラスチックを蛍光色素で染色し、検出に最適な速度で流しながら、蛍光顕微鏡で動画を撮影。次に、開発したソフトウエアにより、この動画からマイクロプラスチック一つひとつを画像データとして自動抽出する。さらにAIによる画像認識技術を活用することで、毎分60個の処理速度で、サイズや形状を自動的に分類・集計することが可能となった。それにより、これまで手作業で行なってきたマイクロプラスチックの検出を、自動化・高精度化することを実現したという。

 3日の終値は、前日比90円高の5310円。

提供:モーニングスター社

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