水害対策株、熊本豪雨で技研製やライト工業高い、九州銘柄のヤマウ、ヤマックスなど買い集める

株式

2020/7/6 9:18

 熊本県などでの豪雨を受け、水害対策の関連銘柄に物色の矛先が向かっている。技研製作所<6289.T>やライト工業<1926.T>、不動テトラ<1813.T>が上昇して始まったほか、九州を地盤とするコンクリート2次製品のヤマウ<5284.T>が急騰し、ヤマックス<5285.T>などがカイ気配となっている。

 梅雨前線の影響で九州地方に猛烈な雨が降り、熊本南部を流れる球磨川が広い範囲で氾濫(はんらん)した。依然として大気は不安定な状態にあり、気象庁は土砂災害や河川の増水への注意を呼び掛けている。

 前年の大型台風に続き水害が日本列島を襲い、多くの被災者が出た。6日朝の段階で、豪雨による死者は20人超と報じられている。河川などの防災対応の一段の強化が株式市場でも意識された。

 技研製は独自の圧入技術で強固な堤防を設置する「インプラント工法」で知られ、ライト工業はのり面工事などで豊富な実績を持つ。このほか、河川や港湾の補強を手掛ける技研ホールディングス<1443.T>も大幅高となったほか、特殊土木大手の日特建設<1929.T>や土木の若築建設<1888.T>、土木管理総合試験所<6171.T>にも資金が向かっている。

 一方、九州が地盤のヤマウは17年の九州北部豪雨が収益増につながった。この日は前日比14.3%高の479円まで上昇。ヤマックスは熊本市が本社。また、九州の建機レンタルの南陽レンテックを傘下に持つ南陽<7417.T>も急伸し、防災安全用品の日本乾溜工業<1771.T>は買い注文が超過しまだ値が付いていない。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ