タイヤ需要に回復の兆し、ブリヂスなど安心感、フジコーポも浮上

株式

2020/7/9 8:52

 タイヤ需要が外出自粛の緩和により回復しつつあるもようだ。オートバックスセブン<9832.T>が7日に発表した6月の既存店売上は、タイヤ部門が前年同月比8.3%増となった。ブリヂストン<5108.T>などには追い風だ。

 オートバックはカー用品店の国内最大手で、その売上動向はおおむね市場全体と連動する。タイヤ部門は既存店ベースで4月が前年同月比25.6%の減収となったが、5月にマイナス幅が11.0%に縮小し、6月は3カ月ぶりに増収に転じた。

 同社によれば、外出自粛時に止まっていた需要が遅れて発生したほか、車の利用が増加したことが背景にある。海外でも同様の傾向となっている可能性もあり、ブリヂスや横浜ゴム<5101.T>、TOYO TIRE<5105.T>、住友ゴム工業<5110.T>にとって安心材料となる。

 また、オートバックの6月売上はバッテリーも好調を維持しており、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674.T>にも追い風が吹く。このほか、カー用品店ではイエローハット<9882.T>やオートウェーブ<2666.T>、「タイヤ&ホイール館フジ」のフジ・コーポレーション<7605.T>も浮上する。

提供:モーニングスター社

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