<相場の読み筋>7月16日

2020/7/16 7:43

 15日の米国株式は、NYダウが前日比227.51ドル高の2万6870.10ドルと4日続伸、ナスダック総合指数が同61.915ポイント高の1万550.492ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億5085万株、ナスダック市場が46億3059万株だった。

 14日の通常取引終了後、米バイオ医薬のモデルナ<MRNA>が、開発中の新型コロナウイルスワクチンに関し、第1相試験の参加者全員が抗体を獲得したことを確認したと発表。ワクチン開発の進展から、早期の経済の立ち直りにつながるとの期待感が強まった。NYダウは一時420ドルを超える上昇をみせ、取引時間中としては6月10日以来となる2万7000ドル台に乗せる場面もあった。同採用の銘柄では、ボーイング<BA>やレイセオン・テクノロジーズ(旧ユナイテッド・テクノロジーズ)<RTX>、アメリカン・エキスプレス<AXP>などが、値上がり率の上位に入っている。

 16日の東京株式は、堅調な展開か。きのう15日に大幅高となった反動が警戒されるものの、現地15日の欧米株式が上昇した動きを支えに、日経平均株価は心理的なフシ目の2万3000円を意識する場面もありそうだ。ただ、日本時間の午前11時には中国の4-6月期GDP(国内総生産)をはじめ、6月工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資が発表される。米中対立が警戒されるなか、各指標の内容を確認したいとして、手控えムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の後半(15日終値は107円01-02銭)、ユーロ・円が1ユーロ=122円前後(同122円34-38銭)とやや円高方向にある。

 15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、ソニー<6758.T>、JAL<9201.T>などが、15日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所終値比60円安の2万2890円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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