<相場の読み筋>7月30日

2020/7/30 7:50

 29日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比160.29ドル高の2万6539.57ドル、ナスダック総合指数が同140.851ポイント高の1万542.943ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6068万株、ナスダック市場が39億5927万株だった。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)は29日、事実上のゼロ金利と量的緩和政策の継続を決定し、経済を支えるため適切に行動するとした。金融緩和策の長期化を再確認する格好となり、幅広い銘柄が買われた。また、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>、アップル<AAPL>、フェイスブック<FB>、アマゾン・ドットコム<AMZN>の最高経営責任者が、反トラスト法を巡り米議会の公聴会で証言を行ったが、株価の反応は限られた。NYダウ採用銘柄では、JPモルガン<JPM>やアメリカン・エキスプレス<AXP>、ユナイテッドヘルス<UNH>などが、値上がり率の上位に入っている。

 30日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価は4日続落していた反動や、現地29日の米国株式が反発した動きから、買いが先行するとみられる。ただ、20年4-6月期の決算発表が本格化するなか、決算内容を確認したいとして、模様眺めムードが広がることも想定される。日経平均株価の25日移動平均線(29日時点で2万2528円)が、上値として意識される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の後半(29日終値は104円81-83銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の後半(同123円25-29銭)と円安方向に振れている。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ホンダ<7267.T>、キヤノン<7751.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比190円高の2万2530円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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