<相場の読み筋>8月4日

2020/8/4 7:35

 3日の米国株式は、NYダウが前週末比236.08ドル高の2万6664.40ドルと続伸、ナスダック総合指数が同157.552ポイント高の1万902.797ポイントと4日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億7151万株、ナスダック市場が40億3826万株だった。

 7月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数が54.2となり、市場予想平均の53.5を上回ったことを好感した。中国の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業の買収交渉を行っていると発表したマイクロソフト<MSFT>が買われたほか、前週末に株式分割の実施を明らかにしたアップル<AAPL>への物色が続き、ナスダック総合指数は7月20日に付けた史上最高値(1万767.092ポイント)を更新した。NYダウ採用銘柄では、メルク<MRK>やボーイング<BA>、レイセオン・テクノロジーズ(旧ユナイテッド・テクノロジーズ)<RTX>などが、値上がり率の上位に入っている。

 4日の東京株式は、続伸後は上値の重い展開か。きのう3日の強い動きや、現地3日の米国株式市場で、ナスダック総合指数が史上最高値を更新した流れから、買い先行のスタートとなろう。買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となる場面も警戒され、個別株への選別物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の後半(3日終値は105円89-90銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の半ば(同124円54-58銭)と小動き。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニー<6758.T>、TDK<6762.T>、ホンダ<7267.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比295円高の2万2385円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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