テラが一時急騰、旭川医科大学と「新規がん抗原」の開発と販売でライセンス契約

株式

2020/8/12 11:57

 テラ<2191.T>が急騰し、一時66円高の1292円を付ける場面があった。11日引け後、旭川医科大学との間で、日本・欧米・アジアにおける「新規がん抗原」の開発と販売を目的としたライセンス契約(独占的通常実施権)を締結したと発表、買い人気を集めた。

 旭川医科大学は、従来から、がんの免疫逃避機構を標的とした、がんペプチド製剤の開発研究を行っており、今回、その研究成果として新しいがん抗原を発見した。この抗原は普段はがんに隠されていることから、「ステルスがん抗原」と命名。このステルスがん抗原は、うまく発現すると、強い抗原抗体反応を示すので、がん免疫療法の優良なターゲットになるという。実際にマウスモデルを用いた実験で、ステルスがん抗原の発現誘導によって、がん細胞が除去されることが判明し、新しい免疫療法の開発が可能であることを証明した。同大学では現在、この特許申請を行っているが、同社では同ステルスがん抗原を含め、引き続き、次世代がん抗原の開発を行うことで、同社の樹状細胞ワクチン療法のがんに対する治療効果を高めることを目指すという。

 前場終値は、前日比27円高の1253円。

提供:モーニングスター社

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