<相場の読み筋>8月17日

2020/8/17 7:57

 14日の米国株式は、NYダウが前日比34.30ドル高の2万7931.02ドルと小幅に反発、ナスダック総合指数は同23.203ポイント安の1万1019.301ポイントと反落して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億1561万株、ナスダック市場が33億9884万株だった。

 米商務省が朝方発表した7月の小売売上高は前月比1.2%増と、市場予想の同1.9%増をを下回った。一方、7月の鉱工業生産指数は同3.4%増と3カ月連続改善した。追加経済対策をめぐるトランプ政権と与野党の協議は難航が伝えられ、NYダウはマイナスに沈む場面も見られた。金融やエネルギーなどの景気敏感セクターが堅調な一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は軟調だった。

 17日の東京株式は、上値の重い展開か。前週末の米国株式は高安まちまちで、方向感がつかみづらいなか、前週末に日経平均が4日続伸して約半年ぶりの高値水準に進んでいたこともあり、利益確定売りが出やすい。取引開始前に発表される4-6月期実質GDP(国内総生産)は、年率換算で27%減と戦後最大の落ち込みが予想されるが、想定の範囲内なら影響は限定的とみられる。外国為替市場では、円は対ドルで1ドル=106円60銭近辺(前週末日本時間終値106円75-76銭)とやや円高ながら、対ユーロでは1ユーロ=126円20銭台(同125円97銭-126円01銭)とやや円安水準で推移している。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所終値比140円安の2万3140円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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