<相場の読み筋>8月21日

2020/8/21 7:43

 20日の米国株式は、NYダウが前日比46.85ドル高の2万7739.73ドルと4日ぶりに反発、ナスダック総合指数は同118.493ポイント高の1万1264.954ポイントと2日ぶりに最高値を更新した。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億692万株、ナスダック市場が40億8816万株だった。主要な経済指標では週間の米失業保険申請件数が110万6000件と前週の97万1000件から増加、市場予想(92万3000件)も上回った。8月のフィラデルフィア連銀の製造業景況指数も低下し、景気への懸念が強まった。一方で、主力ハイテク株への物色が続き、アップル<AAPL>が上場来高値を更新、マイクロソフト<MSFT>や自社株買いを発表したインテル<INTC>も買われ、3銘柄でダウを約110ドル押し上げた。

 21日の東京株式市場は、反発スタートか。現地20日の米国株式市場で、NYダウが4日ぶりに反発し、ナスダック総合株価指数が2日ぶりに最高値を更新した流れを受け、買いが先行しそうだ。ただ、円高・ドル安が重しとして意識され、週末要因から利益確定売りに傾く場面も想定され、上値は限定される可能性がある。外国為替市場では、円は対ドルで1ドル=105円台後半(前日東京時間終値106円02-03銭)と強含み、対ユーロでは1ユーロ=125円台半ば(同125円66-70銭)とやや強含んでいる。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所終値比90円高の2万2970円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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