日経平均は5円安と4日ぶり小反落、売り一巡後にプラス圏に戻す場面も=26日後場

 26日後場の日経平均株価は前日比5円91銭安の2万3290円86銭と4営業日ぶりに小反落。朝方は、売りが先行した。日経平均はきのう3連騰し一時、新型コロナウイルス感染拡大で急落する前の水準を回復したこともあり、利益確定売りが出やすく、弱含んで始まった。いったん上げに転じ、2万3348円80銭(前日比52円03銭高)まで切り返したが、買いは続かず、再び軟化した。昼休みの時間帯に中国・上海総合指数が下げ基調を強めたこともあり、後場寄り付き直後には2万3203円00銭(同93円77銭安)まで値を下げた。一巡後は持ち直し、プラス圏に戻す場面もあったが、大引けにかけては小安い水準で推移した。

 東証1部の出来高は8億5998万株、売買代金は1兆6566億円。騰落銘柄数は値上がり925銘柄、値下がり1115銘柄、変わらず132銘柄。

 市場からは「底堅い動きだ。25日移動平均線くらいまで目先調整があってもよいが、中長期的な上昇トレンドに変わりはない。現状、買い上がる材料はないが、過剰流動性を背景に経済正常化への期待感は根強く、売り急ぐ状況でもない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株が軟調。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も売られた。キリンHD<2503.T>、アサヒ<2502.T>などの食料品株も安く、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株も値を下げた。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。任天堂<7974.T>、トッパンF<7862.T>などのその他製品株も買われた。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も高い。

 個別では、キムラタン<8107.T>、PLANT<7646.T>、オンワードH<8016.T>、三愛石<8097.T>、C&FロジH<9099.T>などの下げが目立った。半面、ヴィッツ<4440.T>がストップ高となり、オルトプラス<3672.T>、一家ダイニン<9266.T>、TATERU<1435.T>、シンクロF<3963.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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