<相場の読み筋>9月1日

2020/9/1 7:40

 8月31日の米国株式は、NYダウが前週末比223.82ドル安の2万8430.05ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同79.823ポイント高の1万1775.456ポイントと続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が11億3200万株、ナスダック市場が38億4394万株だった。中国が前週末に公表した輸出制限の対象リストの改訂版で、AI(人工知能)や個人向けデータの解析などが加わったことが判明。動画投稿アプリ「TikTok」の米国事業の売却への影響が警戒され、同事業買収の有力候補に挙げられているマイクロソフト<MSFT>やウォルマート<WMT>が下落した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアップル<AAPL>、インテル<INTC>などが買われ、同指数の上昇を支えた。

 9月1日の東京株式は、軟調な展開か。きのう8月31日の日経平均株価は、安倍晋三首相の後任として、菅義偉官房長官が最有力との見方が浮上し、現政権の政策が維持されるとの期待感が支えとなり大幅反発し、一時450円を超える場面もみられた。ただ、買い一巡後は戻り待ちの売りに押される格好となり、上げ幅を縮小した。上値の重さや手がかり材料難から、弱含む場面がありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の後半(8月31日終値は105円82-83銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同125円84-88銭)と円安方向にある。8月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、エーザイ<4523.T>、パナソニック<6752.T>、任天堂<7974.T>などが、同31日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所終値比60円安の2万3100円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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