日経平均は119円高と反発、買い一巡後は時間外取引での米株価指数先物安などで上げ幅縮小=10日前場
10日の日経平均株価は、前日比119円82銭高の2万3152円36銭と反発して前場の取引を終了した。きのう9日に下げ渋りの動きをみせたことや、現地9日の欧米株が上昇したことから買いが先行。午前9時29分には、同210円24銭高の2万3242円78銭を付けた。買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となったほか、時間外取引で米株価指数先物が下げたことが意識され、上げ幅を縮小した。為替市場では、ドル・円が1ドル=106円10銭台(9日終値は105円93-94銭)で小動き。東証1部の出来高は4億7568万株、売買代金は9047億円。騰落銘柄数は値上がり1336銘柄、値下がり701銘柄、変わらず133銘柄だった。
市場では「8月に株価指数が上昇を演じた際、連動しなかった出遅れ銘柄にも物色の矛先が向かっているもようで、再びグロースとバリューを交互に物色する動きになりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日立キャピタル<8586.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株が上昇。ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も高い。凸版<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株も堅調。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も上げた。東証業種別指数は、29業種が上昇、4業種が下落した。
個別では、ビューティガレージ<3180.T>、ダイヤHD<6699.T>、トリケミカル<4369.T>、ベステラ<1433.T>、ぴあ<4337.T>などが上昇。半面、トビラS<4441.T>、DLE<3686.T>、レオパレス<8848.T>、サイネックス<2376.T>、フィルC<3267.T>などが下落している。
提供:モーニングスター社
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