<相場の読み筋>9月16日

2020/9/16 7:43

 15日の米国株式は、NYダウが前日比2.27ドル高の2万7995.60ドルと小幅に3日続伸、ナスダック総合指数が同133.673ポイント高の1万1190.324ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4379万株、ナスダック市場が38億708万株だった。9月NY連銀製造業景気指数が17.0となり、市場予想平均の6.0を上回った。新型コロナウイルス感染症の拡大影響が懸念されるなか、堅調な景気動向を好感。NYダウは一時、230ドルを超える場面もみられたが、伸び悩む格好となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やマイクロソフト<MSFT>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが買われ、同指数の上昇をけん引した。

 16日の東京株式は、弱含みの展開か。きのう15日の軟地合いが継続するとみられるなか、日銀金融政策決定会合があす17日まで開催されることもあり、積極的な売買は控えられそう。きょうの臨時国会で、菅義偉新首相が選出される見込みだが、同氏は経済・社会のデジタル化を推進する方針を示していることから、関連銘柄に物色の矛先が向かう場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の半ば(15日終値は105円74-75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の後半(同125円62-66銭)と円高方向にある。輸出関連の銘柄には、重しとして意識されそう。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、デンソー<6902.T>、任天堂<7974.T>などが、15日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所終値比10円高の2万3330円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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