<新興国eye>前週のインド株、感染者数急増が重しとなり小反落=BRICs市況

新興国

2020/9/23 9:28

 前週(14-18日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の18日終値は前日比0.34%安の3万8845.82、週間ベースでも11日終値比0.02%安と小反落した。

 週明け14日の指数は反落して始まった。国内の新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が9万人台と急加速したことが嫌気された。

 15日は反発し、16日も値を上げ、続伸。政府が2000億ルピーを銀行に資本注入するとの報道が好感されたほか、20年のモンスーン期(6-9月)の降雨量が順調に推移していることが確認され、買い優勢となった。

 17日は反落し、週末18日も値を下げ、続落した。

 週後半は、FRB(米連邦準備制度理事会)がFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利を据え置き、ゼロ金利政策の長期化の方針を示したものの新味はなく、インド株は軟化。

 週末も住宅金融大手ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(HDFC)など金融セクターやソフトウエア輸出大手インフォシスが売られ、指数の下げが加速した。

 今週(23-25日)のインド市場は、新型コロナ感染再拡大や世界経済、特に米・中・欧の動向、米中関係、中印国境問題、政府の追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表予定はない。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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