日経平均は72円高と反発、引けにかけやや上値重い、米追加経済対策の行方見極めで様子見=21日後場

 21日後場の日経平均株価は前日比72円42銭高の2万3639円46銭と反発。朝方は、買いが先行した。米追加経済対策協議での与野党合意期待から21日の米国株式が上昇した流れを受け、前場の早い段階で2万3702円30銭(前日比135円26銭高)まで値を上げた。いったん伸び悩む場面もあったが、その後は再び強含み、前引けにかけて引き締まった。後場はしばらく小幅もみ合いが続いたが、引けにかけてはやや上値が重くなった。米協議の行方を見極めたいとの空気もあり、様子見気分に傾いた。

 東証1部の出来高は9億4331万株、売買代金は1兆8718億円。騰落銘柄数は値上がり1553銘柄、値下がり552銘柄、変わらず75銘柄。

 市場からは「米追加経済対策については、ネガティブな話が出れば別だが、いずれ決着がつくとみられ、楽観的にみている。もっとも、22日の米大統領候補の討論会や、11月3日の米大統領選挙というスケジュールをにらむと当面様子見が続くのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も高い。T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株や、三井金<5706.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株も堅調。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、SUBARU<7270.T>などの輸送用機器株も買われた。

 半面、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株が軟調。任天堂<7974.T>などのその他製品株も安い。

 個別では、ソフトクリH<3371.T>、島忠<8184.T>、サンデンHD<6444.T>、北興化学<4992.T>、TYK<5363.T>などの上げが目立った。半面、キャリアL<6070.T>、ファイバーG<9450.T>、グッドコムA<3475.T>、DCM<3050.T>、日電波<6779.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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