日経平均は165円安と反落、ETF買い期待で下げ渋るも戻りは限られる=22日後場

 22日の日経平均株価は、前日比165円19銭安の2万3474円27銭と反落して取引を終了した。現地21日の欧米株安などで朝方から売りが先行した後も、時間外取引で米株価指数先物が下落したことから、軟調な展開が続いた。為替市場で、一時ドル・円が1ドル=104円50銭台(21日終値は105円01-03銭)を付ける場面がみられるなど、円高方向に振れたことも重しとなった。午後1時00分に、同203円29銭安の2万3436円17銭ときょうの安値を付ける場面もみられた。その後、日銀のETF(上場投資信託)買い期待から下げ渋ったが、戻りは限られた。東証1部の出来高は8億6317万株、売買代金は1兆7740億円。騰落銘柄数は値上がり388銘柄、値下がり1730銘柄、変わらず62銘柄だった。

 市場では「軟調な場面でも下げ幅を縮小する動きをみせるなど、相場の地合いは悪くないが、上昇には東証1部の売買代金の2兆円超えとなるようなボリュームが欲しいところ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が下落。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、7&iHD<3382.T>、イオン<8267.T>などの小売株も安い。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も軟調。楽天<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、大林組<1802.T>や大和ハウス<1925.T>などの建設株も下げた。東証業種別指数は、30業種が下落、3業種が上昇した。

 個別では、MDV<3902.T>、フロンティM<7038.T>、ジンズメイト<7448.T>、キューブシス<2335.T>、フリービット<3843.T>などが下落。半面、レッグス<4286.T>、SKジャパン<7608.T>、NOK<7240.T>、イーグル<6486.T>、ソフトクリH<3371.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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