<相場の読み筋>11月5日
2020/11/5 7:40
4日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比367.63ドル高の2万7847.66ドル、ナスダック総合指数が同430.209ポイント高の1万1590.781ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億9464万株、ナスダック市場が34億8742万株だった。3日に投票が行われた米大統領選挙が大接戦となり、結果判明に時間を要するとみられるなか、同時に実施された議会選挙で、企業活動の規制強化に積極的とされる民主党が上院議員選挙で苦戦を強いられていると報じられた。議会構成は、上院は共和党、下院は民主党が多数派の従来と構図と変わらないとの見方が浮上。急激な政策変更は回避されるとの思惑から、NYダウは一時820ドルを超える上昇をみせる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが買われ、同指数の上昇をけん引した。
5日の東京株式は続伸後、上値は重そう。きのう4日に大幅続伸した動きを受け、買い先行のスタートとなりそう。買い一巡後は、注目を集める米大統領選挙の結果判明が、長引くおそれもあるなか、引き続き、時間外取引での米株価指数先物の動きに対して、神経質な展開となることが見込まれる。同選挙の影響を受けづらいとみられる、内需系の中小型株に物色の矛先が向かう場面もありそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の半ば(4日終値は104円87-89銭)とやや円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の半ば(同122円28-32銭)と小動き。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、エーザイ<4523.T>、ソニー<6758.T>、ソフバンG<9984.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比145円高の2万3885円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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