<相場の読み筋>11月6日

2020/11/6 7:38

 5日の米国株式は、4日続伸した。NYダウが前日比542.52ドル高の2万8390.18ドル、ナスダック総合指数が同300.146ポイント高の1万1890.927ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2777万株、ナスダック市場が37億9647万株だった。米大統領選挙の結果判明が長引くなか、同時に行われた上院議員選挙で、規制強化に前向きとされる民主党の議席数が想定よりも伸びず、選挙前と同様に共和党が多数派を維持するとの見方が台頭。過度な規制強化への警戒感が後退し、買い優勢の展開が続いた。FOMC(米連邦公開市場委員会)では、事実上のゼロ金利政策と量的緩和策を維持することを決定した。NYダウ採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>やキャタピラー<CAT>、JPモルガン<JPM>などが、値上がり率の上位に入っている。

 6日の東京株式は続伸後、もみ合いとなりそう。日経平均株価が、きのう5日に終値ベースで年初来高値を更新した好地合いや、現地5日の欧米株式も続伸した動きから、買い先行のスタートとなろう。引き続き、時間外取引での米株価指数先物の動きに対し、神経質な展開が見込まれる。ただ、為替相場は、ドル・円が1ドル=103円台の半ば(5日終値は104円30-32銭)と大きく円高方向に振れる一方、ユーロ・円は1ユーロ=122円台の前半(同122円50-54銭)と小動き。対ドルでの円高の動きを受け、輸出関連銘柄には重しとなる場面もありそう。5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、エーザイ<4523.T>、トヨタ<7203.T>、任天堂<7974.T>などが、5日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、5日の大阪取引所終値比145円高の2万4265円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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