<新興国eye>前週のブラジル株、強い経済指標や米国との貿易改善期待で大幅反発=BRICs市況

新興国

2020/11/9 10:34

 前週(3-6日)のブラジル株式市場は6日のボベスパ指数が前日比0.17%高の10万925.1、週間ベースでも10月30日終値比7.42%高となり、大きく反発した。週初2日は「万聖節」の祝日で休場だった。

 週明け取引が再開された3日の指数は反発して始まり、週末6日まで4連騰した。

 週前半は、海外市場が上昇したことや、10月マークイット製造業PMI(購買担当者景気指数)が66.7と、9月の64.9を上回ったことや、米大統領選挙の投開票(3日)で、民主党のバイデン候補が優勢となったことを受け、市場では米国との貿易関係が改善されるとの期待が相場上昇に寄与した。

 週半ばから後半は、9月鉱工業生産、10月マークイットサービス業PMIが強い結果となったことや、米大統領選でバイデン候補の勝利が色濃くなり、欧米市場が堅調となったことも支援材料となった。

 今週(9-13日)の株式市場は、国内の財政健全化問題や新型コロナ感染再拡大、米国の追加景気対策、米大統領選の開票結果、米中関係、欧米やアジアの市場動向、原油などの国際商品相場の動向、企業決算などが注目される。主な経済指標の発表予定は11日の9月小売売上高指数や13日のGDP(国内総生産)の先行指標である9月IBCーBr(経済活動指数)など。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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