<相場の読み筋>11月12日

2020/11/12 7:42

 11日の米国株式は、NYダウが前日比23.29ドル安の2万9397.63ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同232.575ポイント高の1万1786.431ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了した。出来高概算は、NY市場が9億2544万株、ナスダック市場が36億9778万株。米大統領選挙で民主党のバイデン候補が勝利したことや、新型コロナワクチンワクチンの開発期待などを材料視し、NYダウは、10月30日終値(2万6501.60ドル)から前日までに2900ドル強(約11.0%)の上昇をみせていた。短期的な過熱感が警戒され、利益確定売りが優勢だった。一方、直近で軟調な展開だったハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>が買われ、同指数の上昇をけん引した。

 12日の東京株式は、堅調な展開となりそう。強い地合いが継続するなか、現地11日の米国株式市場でナスダック総合指数が3日ぶりに反発したこともあり、足元で軟調な展開を強いられていた、新興市場銘柄に見直しの動きが期待される。ただ、短期的な過熱感が警戒されるなか、あす13日には、11月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値の算出を控えることもあり、思惑的な売買には注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の前半(11日終値は105円39-41銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の前半(同124円44-48銭)とやや円高方向にある。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、ソニー<6758.T>、任天堂<7974.T>などが、11日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所終値比160円高の2万5580円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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