(再送)日経平均は30円安と4日ぶり小反落、利益確定売りが先行、一時切り返す場面も=27日前場

 27日前場の日経平均株価は前日比30円34銭安の2万6506円97銭と4日ぶりに小反落。朝方は、26日の米国株式市場が休場で手掛かり材料に乏しいなか、急ピッチな上昇に対する警戒感から利益確定売りがやや優勢となり、弱含んで始まった。その後、根強い買いに切り返し、2万6647円18銭(前日比109円87銭高)まで上昇する場面があった。ただ、一巡後は株価指数先物売り交え、再度マイナス圏入りし、一時2万6419円05銭(同118円26銭安)まで下落した。その後は下げ渋ったが、前引けにかけて小安い水準で推移した。

 東証1部の出来高は5億7046万株、売買代金は1兆2467億円。騰落銘柄数は値上がり1326銘柄、値下がり734銘柄、変わらず112銘柄。

 市場からは「下がっても問題ない。きょうは米系投資家が休みで、利益確定売りが重しになるが、引けにはNTTドコモ<9437.T>のTOB(株式公開買付け)に伴うTOPIX(東証株価指数)リバランスの買い需要が見込まれ、引けにかけては引き締まるのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も売られた。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、ANA<9202.T>などの空運株も安い。東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株もさえない。

 半面、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株が堅調。第一三共<4568.T>、武田薬<4502.T>などの医薬品株や、三井不<8801.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も高い。古河電工<5801.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も買われた。

 個別では、ジャステック<9717.T>、タカショー<7590.T>、西松屋チェーン<7545.T>、グロバル社<3271.T>、アトラエ<6194.T>などの下げが目立った。半面、ハイアス&C<6192.T>、東合成<4045.T>、東京ドーム<9681.T>がストップ高カイ気配となり、東京綱<5981.T>は急伸後にストップ高カイ気配。ダイヤHD<6699.T>、ジーンズメイト<7448.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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