日経平均は211円安と5日ぶり大幅反落、高値警戒で利益確定売り、米ダウ先物安も重し=30日後場

 30日後場の日経平均株価は前週末比211円09銭安の2万6433円62銭と5営業日ぶりに大幅反落。朝方は、買いが先行した。前週末27日の米国株式市場でNYダウが反発し、ナスダック総合指数が連日で最高値を更新した流れを受け、寄り付き直後に2万6834円20銭(前週末比189円49銭高)まで上昇した。ただ、直近連騰による高値警戒感から、一巡後は利益確定売りに下げに転じ、いったん2万6600円割れ水準まで軟化した。再度プラス圏に持ち直す場面もあったが、時間外取引の米ダウ先物安が重しとなり、株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大。後場後半には一時2万6405円83銭(同238円88銭安)まで下押した。その後の戻りは限定され、前引けにかけて安値圏で推移した。

 MSCI日本指数の銘柄入れ替えなどの需給イベントにより、東証1部の出来高は24億8779万株、売買代金は4兆7669億円と大きく膨らんだ。騰落銘柄数は値上がり335銘柄、値下がり1810銘柄、変わらず32銘柄。

 市場からは「10月末から一時3800円超の上昇を演じ、当然の一服と言え、米ダウ先物安を織り込みにいっている面もある。ただし、高値水準でド陰線となり、調整入りの可能性がないとは言い切れず、明日以降の動向を見極めたい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も安い。三菱マ<5711.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株や、上組<9364.T>、三菱倉<9301.T>などの倉庫運輸関連株も軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、東武<9001.T>、東急<9005.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も売られた。

 半面、任天堂<7974.T>などのその他製品株が堅調。

 個別では、ジーンズメイト<7448.T>、日金属<5491.T>、東合成<4045.T>、UMCエレ<6615.T>、Nフィールド<6077.T>などの下げが目立った。半面、東京ドーム<9681.T>(監理)、池上通<6771.T>がストップ高となり、ダイキアクシ<4245.T>、メドピア<6095.T>、クボテック<7709.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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