<相場の読み筋>1月5日

2021/1/5 7:28

 4日の米国株式は、3日ぶりに反落した。NYダウが12月31日終値比382.59ドル安の3万223.89ドル、ナスダック総合指数が同189.835ポイント安の1万2698.447ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億5762万株、ナスダック市場が64億8790万株だった。前年末にNYダウが史上最高値を更新していた反動や、5日にジョージア州の上院議員選挙の決選投票を控えることもあり、ポジション調整の売りが優勢となった。また、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないことも重しとなり、NYダウは一時、720ドルを超える下げをみせる場面もあった。NYダウ採用銘柄では、ボーイング<BA>やコカ・コーラ<KO>、トラベラーズ<TRV>などが、値下がり率の上位に入っている。

 5日の東京株式は、続落後も弱含みの展開か。きのう4日の日経平均株価は、押し目を拾う動きから下げ渋る動きをみせたものの、現地4日の米国株式が下落したことから、売り先行のスタートとなりそう。新型コロナウイルスの感染拡大で、政府の1都3県への緊急事態宣言の発出が想定されるなか、模様眺めムードが広がりそうだ。市場では「12月29日に大幅上昇した分の調整場面入り」(中堅証券)との声も聞かれた。為替相場は、ドル・円が1ドル=103円台の前半(4日終値は102円91-93銭)、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同126円20-24銭)と小動き。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、クボタ<6326.T>、ソニー<6758.T>、デンソー<6902.T>などが、4日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比220円安の2万7100円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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