信用関連データ=売り残、買い残ともに2週連続で減少、信用倍率3.02倍に上昇
20年12月30日(大納会)申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比1114億円減の7976億円、買い残は同899億円減の2兆4051億円だった。売り残、買い残ともに2週連続で減少した。信用倍率は前週の2.74倍から3.02倍に上昇した。
この週(20年12月28-30日)の日経平均株価は30日終値が25日終値比787円高の2万7444円だった。3営業日取引で2勝1敗となった。なかで、昨年12月30日の大幅高(714円高)が際立った。この日は、米追加経済対策法案の成立を背景に米株主要3指数が揃って最高値を更新した流れを受け、買い優勢で始まった。時間外取引の米ダウ先物高も追い風となり、上げ幅を拡大して1990年8月15日(終値2万8112円12銭)以来約30年4カ月ぶりの高値水準に浮上した。株価上昇で売り方が買い戻しを迫られ、買い方は利益確定売りに動いたとみられる。
21年1月5日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は40.8%(前日は41.7%)と低下したが、2日連続で40%台となった。この日の日経平均株価は3営業日続落し、2万7158円(前日比99円安)引け。朝方は、4日の米国株安を受け、利益確定売りが先行した。その後、いったん持ち直して上げに転じた。半導体関連株などが買われ、指数に寄与した。ただ、買い進む動きにはつながらなかった。株価指数先物売りを交えて再度軟化し、後場前半には下げ幅が一時180円を超えた。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。先高期待は根強いものの、高値警戒感もあり、カラ売り比率が高止まりする可能性もある。
提供:モーニングスター社
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