今晩のNY株の読み筋=バイデン新政権への期待買いで雇用統計は無風通過か

株式

2021/1/8 17:25

 8日の米国株式市場は、引き続き米民主党が次期政権と上下両院の過半数を握る「ブルーウエーブ」を実現したことによる大規模な経済対策への期待が持続するとみられる。

 寄り付き前に発表される米20年12月雇用統計の非農業部門雇用者数の市場予想コンセンサスは前月比7万1000人増で、11月の同24万5000人増から大幅に伸びが鈍化する見通し。一方、前哨戦とされる6日の12月ADP雇用統計は市場予想に反し前月比大幅減になったものの、市場は無風で通過し、NYダウはその日史上最高値を更新した。きょうの雇用統計が弱い結果であったとしても、雇用の伸び悩みは一時的との受け止めが広がる公算が大きいとみられる。

 また、トランプ大統領が選挙結果を受け入れ、政権をスムーズに移行する考えを示した。トランプ大統領の実質の敗北宣言が買い安心感につながる面もありそうだ。

 一方、ブルーウエーブ歓迎ムードの中、米財政拡大観測から米長期金利が急伸することを懸念する向きもある。きょうはクラリダFRB(米連邦準備制度理事会)副議長の講演も予定されているので、FRBの現時点の金融政策スタンスなどを確認しておきたい。

<主な米経済指標・イベント>

12月雇用統計、11月消費者信用残高、クラリダFRB副議長が講演

(日付は現地時間)

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

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