日経平均は233円高と大幅反発、伸び悩みながらも5営業日ぶりに昨年来高値を更新=21日後場
21日前場の日経平均株価は、前日比233円60銭高の2万8756円86銭と反発して取引を終了。終値ベースでは、前週14日に付けた昨年来高値(2万8698円26銭)を5営業日ぶりに更新し、1990年8月以来の水準となった。
現地20日の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数が揃って史上最高値を更新したことから、朝方から買いが先行。午前9時8分には、同322円89銭高の2万8846円15銭を付ける場面がみられた。買い一巡後は、手がかり材料難のなか、動意の乏しい展開となった。後場に入り、きょうの高値に迫る場面がみられたものの、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となり、伸び悩んだ。為替市場では、ドル・円が1ドル=103円30銭台(20日終値は103円74-75銭)に入るなど、午後からの円高方向への動きも重しとなったもよう。東証1部の出来高は11億4447万株、売買代金は2兆4955億円。騰落銘柄数は値上がり1288銘柄、値下がり785銘柄、変わらず117銘柄だった。
市場では「朝高後も堅調に推移していたが、短期的な過熱感を警戒する向きもあるようで、戻り待ちの売りが優勢となったようだ」(中堅証券)との見方があった。
業種別では、電通グループ<4324.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株が上昇。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も高い。大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>などの建設株や、テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密機器株も堅調。7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株も上げた。東証業種別指数は、27業種が上昇、6業種が下落した。
個別では、サイバーL<3683.T>、ランド<8918.T>、M&A<2127.T>、アバント<3836.T>、アゴーラHG<9704.T>などが上昇。半面、光世証券<8617.T>、豊和工<6203.T>、宮越HD<6620.T>、Sサイエンス<5721.T>、RSTECH<3445.T>などが下落した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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