<米国株情報>ロッキード、英国での人工衛星打ち上げに米ベンチャーのロケット採用

株式

2021/2/10 10:33

 航空・防衛機器大手ロッキード・マーチン<LMT>は8日、22年に英スコットランドのシェトランド諸島にあるシェトランド宇宙センターから人工衛星を打ち上げるため、米ロケット製造ベンチャーのABLスペース・システムズの「RS1ロケット」を採用したことを明らかにした。

 人工衛星打ち上げは、商用ロケットの開発を目指しているイギリス宇宙局の「パスファインダー・ローンチ」計画の一環として行われるもので、ロッキードは英政府から補助金の交付を受け、技術支援している。

 ABLスペースのRS1ロケットは高さ約27メートルで、1350キログラムまで搭載可能。1回の打ち上げにかかる費用は1200万ドル(約12億5500万円)という。22年の打ち上げでは、英モーグ製の小型OMV(軌道操縦船)を静止軌道上に打ち上げ、OMVからロッキード製など6基の小型人工衛星「キューブサット」を放出する。

 ロッキードは19年に傘下のベンチャーキャピタル(ロッキード・マーチン・ベンチャーズ)を通じてABLスペースに出資し、戦略提携を結んでおり、21年上期(1-6月)にカリフォルニア州から人工衛星の打ち上げを目指している。

 英国の商用ロケット開発では、英複合企業大手ヴァージン・グループ傘下のヴァージン・オービットも早ければ22年に英ウェールズ北部のコーンウォールにある空港から人工衛星を打ち上げる計画。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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