<相場の読み筋>3月3日

2021/3/3 7:29

 2日の米国株式は、NYダウが前日比143.99ドル安の3万1391.52ドルと反落、ナスダック総合指数が同230.042ポイント安の1万3358.787ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億9965万株、ナスダック市場が54億8983万株だった。NYダウが前日に大幅反発した反動や、戻り待ちの売りに押される格好となった。一方、追加の経済対策や新型コロナワクチンの普及による経済の立ち直り期待から、下げ渋る場面もあった。現地3日には、2月ADP雇用統計や2月ISMサービス業PMIなどの経済指標の発表を控えることから、手控えムードも広がったもよう。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やフェイスブック<FB>、インテル<INTC>などが下落し、同指数の重しとなった。

 3日の東京株式は、上値の重い展開か。きのう2日の日経平均株価は、朝方には3万円に迫る場面もみられたが、戻り待ちの売りに押され下げに転じて取引を終了した。手がかり材料に乏しいなか、きのうの値動きが荒かったことから、様子見ムードも広がりそう。引き続き、時間外取引での米株価指数先物の動きには神経質な動きをみせる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の半ば(2日は106円84-86銭)とやや円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同128円29-33銭)と円安に振れている。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、2日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比30円高の2万9520円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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